激変ー現場からー たなべ統一候補勝利を 組織の違い越え労組立つ

1人区で唯一、日本共産党のたなべ健一氏(35)が野党統一候補となり、自民党現職に立ち向かう参院香川選挙区。組織の違いを超え、たなべ候補を押し上げようと労働組合が立ち上がっています。

 

護憲の伝統継ぐ

 

「これ見てよ」。憲法9条を藍色に染め抜いた香川の県産品「保多織(ぼたおり)」をかざすのは、自治労県本部の森信夫委員長(58)。安倍晋三官房長官(現首相)が「絶対(変えるべき)といえば9条」と公言し、力をふるいだした2005年、7月の県本部結成50周年祈念祝賀会で配ったものです。

 

「多年を保つという名の通り丈夫な織物。9条を絶対変えられてたまるかと私たちの意思を示した。護憲の伝統を引き継いでいる」

 

1980年、社会党(社民党の前身)と公明党が共産党の排除だけを明確にした「社公合意」を決めたとき、2月の社会党大会で香川の代議員は県出身の故・成田知巳委員長が提唱していた全野党共闘路線に立ち、共産党排除に反対しました。

 

自治労県本部と、旧総評の主要組合でつくる県平和労組会議は6月3日、たなべ候補と政策協定を締結。森氏は日本共産党綱領も読んで臨んだといいます。

 

「野党共闘がすべての1人区で成立し、香川では、たなべ統一候補勝利へ力を尽くす。改憲を狙う安倍自公政権とたたかう野党共闘の流れを強くしたい」

 

連合(神津里季生会長)が6月16日の中央執行委員会で、「雇用とくらしを脅かす政治からの脱却」を築き、「立憲主義、民主主義をないがしろにする現政権と対峙(たいじ)する重要なたたかい」と位置づけました。

 

連合香川の関係者は「われわれのスタンスは『反自民、反共産』だ」といいつつも、「野党連携には注目している。一部の企業だけが利益を増やす安倍政治をストップさせたい」とのべました。

 

反自民の候補に

 

組織内候補を抱える連合産別幹部は「比例でうちの候補者に入れて』だけでは組合員は投票所に足が向かない。選挙区は『反自民』の候補にといっている」と語ります。

 

「港湾の仲間は、選挙区は野党統一の、たなべだ」と話す全港湾(全日本港湾労働組合)四国本部の橋崎正伸委員長(45)。県平和労組会議副議長を務め、祖父、父と3代の港湾労働者です。

 

安倍自公政権は「国際競争力の強化」を掲げ、国際戦略港湾構想による重点投資や地方港湾の「規制緩和」をいっそう協力に進め、地方の港湾労働者に犠牲を強いています。

 

「政府要請で『手厚い制度があります』というのでなんだと問うと、国土交通省は『失業給付」だと真顔で答えた。ばかにするのも程がある」と憤る橋崎さん。「野党統一候補を勝たせ、雇用と地方港湾を破戒する安倍自公政権を倒したい」

 

同じく県平和労組会議に参加する国鉄労働組合四国本部の大江康昭書記長(55)は「4月の衆院北海道5区補選では無党派層の7割が野党統一候補に投票した。勝負はげたをはくまでわからない」と力を込めます。

 

(「しんぶん赤旗」2016年7月7日付けより)